アメリカで働きながらの子育て、仕事と子育てと家事の両立は、日本と比べると楽勝です。
息子が7ヶ月のときにアメリカの会社で仕事をはじめてもうすぐ4年。ワーキングママ歴も4年になりました。
日本で見ていた子育てしながらの共働きは「大変そう」「しんどそう」「自分にできるかな」というイメージ。
でもアメリカでの子育てしながらの共働き生活は、思っていたほど「しんどくて大変」ではありませんでした。
私は、働けるうちは帰りたくないかな。
日本とアメリカの両方知ってると、日本の労働環境には戻りたくないんですよね。特に女性はそう思う人が多そう。 https://t.co/SBICYruenp
— 有賀透子@海外ブロガー (@ArugaMamaUS) September 13, 2018
もちろんアメリカ、日本と言っても働く地域や会社によって状況はちがいます。
ここでは、私が日本とアメリカを比べて、アメリカの方が子育てしながら働くのが楽だと思う9つの理由を紹介します。
今日のトピック
1.子ども理由で仕事を休むのに気を使わない
アメリカで子育て共働きが楽勝な一番の理由はこれ。「子育てをしながら働くこと」への職場の理解がありすぎるです。
「子どもが熱を出したから、今日は家から仕事をします。」
「保育園に通う子どもが熱を出したからお迎えのため早退します。」
「今日は子どもの発表会だから早めに帰ります。」
こんな感じで、子どもが理由で会社を休むことはみんなよくあること。
もちろん日本のように「申し訳ないです。すみません。すみません。」なんて周りに気をつかうこともありません。
やるべき仕事をきちんとしていればOK。
子どもが理由で会社を休んだり早退するのは、働く女性だけではないです。もちろん男性も普通に子どものために休んだり早退します。
働く女性が多いアメリカでは、みんなお互い様。
男性社員の奥さん方も外で働いている人が多いので、子育てしながら働く女性への理解があるし、働きながら働く親として男性も女性と同じ立場なんですよね。
独身女性や子どものいない女性たちも、明日はわが身。さらに自分の母親もそうやって仕事をしてきた。
仕事より家族を優先するのは当たり前。
「母親が子育てしながら働く」ことは、すごく頑張ることじゃなくて普通の社会。この職場の意識の違いは大きいです。
2.夫も私も残業はほぼなし
普段は夫が息子を保育園に迎えに行くので帰宅は6時から6時半の間。私は6時前後に帰宅しています。
日本では男性の長時間労働による女性のワンオペ育児の負担が問題になっていますが、基本的に夫も私も残業はないのでワンオペにはなりません。
ワンオペになるのは、夫が年に数回1週間ぐらいの出張にいくときぐらい。
夫が出張中の間は、家の中もふだんより散らかってるし、息子を怒る回数も増えて私もイライラしてます。
これが毎日になるなんて、それは無理!絶対にイヤ!です。
しかも共働きでワンオペになると「何で私だけこんなに大変なの?」ってものすごく疲れると思います。
アメリカでも夫が残業ばかりの会社なら、子育てしながらの共働きはやっぱり「大変でしんどい」です。
男性も残業がないのがふつう。家庭に帰れば、家事育児のパートナー(戦力)だからこそ、女性も働けるんですよね。
3.男性の育児参加は当たり前
夫はアラフォーの日本人男性です。
もし私たちが日本で生活していたら、これほど夫が育児に積極的に参加していたか正直なところ疑問です。
というと夫は怒りそうなんですけどね(内緒です)。
例えばお昼のランチタイムに、男性同士で子どもの保育園の先生についての不満を話したり、学校から呼び出しでの先生との面談の内容を話すって日本ではあまりないですよね。
少なくとも日本にいたときに男性社員の平日の育児参加についての話題をきいたことがありません。土日の習い事の話とか部活動の話なんかはよく聞いてましたけど。
でもアメリカの会社で働く夫のほかの男性社員とのランチタイムの話題の一つは子どものこと。
おかげで日本人の夫も「男性の育児参加は当たり前」とうまくアメリカナイズされたようです。
息子が生まれてすぐのころは「おれイクメン」と自分で言ってましたが、そのうち夫の育児参加が当たり前になると「イクメン」と言うと「一緒にするな」と嫌な顔するようになりました。
男性の育児参加が当たり前の社会だからこそ、職場全体が子どもを育てながら働くことに理解があるんですよね。
4.保育園にすぐに預けられる
アメリカでは保育園は全額自腹です。
一人につき1ヶ月10万円弱からそれ以上かかります。
保育園費がバカ高いという大きなデメリットはあるものの、いつでも保育園に入れられる、自分で探して好きな保育園に空きがあれば預けられるのは、すごく助かります。
日系の保育園とか、特別なプログラムをしている保育園や人気の保育園にこだわらなければ、ほぼ好きな時から子どもを預けられます。
私も出産後に就職活動をして、就職が決まってから保育園に7ヶ月の息子を預けました。
「1週間後から預けたいんですが、、、。」
「ちょうど空きがあるからOKよ。」
みたいな感じ。
しかも保育園では、朝食のスナックもでるので、アメリカ人のママたちは子どもの朝ごはんも用意しない人が多いです。
毎朝パンを食べさせてから保育園に連れて行くよーというと、びっくりされました。
保育園に入りやすいし、保育園もぶっちゃけかなり大雑把なので気が楽。
オムツ一枚一枚に名前を書くとか、XXXは手作りしてとか一切無いですから。
アメリカの保育園でよかったと思います。
5.満員電車に乗らなくていい(通勤が楽)
日本では、東京の虎ノ門界隈で働いていたので、毎日が満員電車通勤。
うつむき加減で駅構内から会社まで人の流れに乗って早足で通勤する毎日。
毎朝、会社についたときにすでにゲンナリ疲れてました。
満員電車の通勤は体力的にも精神的にもしんどい。
「満員電車にのらない」
というだけで、日々の疲れ度合いがこんなに違うなんて。もう、あの通勤地獄には絶対に戻りたくないです。
ただアメリカでも大都会では、電車通勤や通勤ラッシュで時間がかかります。
アメリカの田舎では、通勤ラッシュはあっても車が停止するほどのラッシュにはならないし、広い青い空、広い道路をブイーンと運転するのは気持ちいい。
通勤時間も片道25分ほど。ちなみに片道30キロを運転してます。
通勤環境がいいというのは、地味ですが重要なポイントです。
6.仕事での夜の付き合いがほぼない
忘年会、新年会、歓迎会、壮行会、営業どうしの付き合い、接待などなど、何かと夜の付き合いの多い日本の会社。
私も、営業職だったのと、もともとお酒がすきなのと、ストレスもあって、週に2,3回は会社の人や友達と飲みに行っていました。
もちろん接待ふくめた付き合い酒も多かったです。
アメリカでは、基本的に就業時間後の付き合いはほとんどありません。
中の良い若手どうしでハッピーアワーに繰り出すとかはありますよ。
でも会社のイベント歓迎会や壮行会は、ランチタイムが多いです。
私の会社では、クリスマスパーディや夏のピクニックも就業時間内。お昼のランチから夕方とか。もちろんその日はそれで仕事終了。
会社の人の個人的なパーティに夜におよばれすることはありますが、めったにないです。
夫の場合でも、他の事業所から同僚が来たときや、営業の人などとたまに夕食を食べて帰ってくるぐらい。月に1回もないです。
仕事で個人的な夜の時間を使わない習慣は、家族持ちにとってはすごく助かります。
むしろ日本の夜の付き合いが前提の職場のありかたがおかしいと最近は思います。
7.無神経な「おおきなお世話」がない
「保育園に0歳から預けて赤ちゃんが可愛そう」という、子育て中の共働き家庭への呪いの言葉。
自分も保育園に預けられて育った人が多いアメリカ。
「保育園に預けられる赤ちゃんは可愛そう」とワーキングママに言おうものなら、総スカン。大きなお世話よと。
さらに職場に30過ぎの独身女性がいても誰も「いつ嫁に行くの?」「こんなに仕事ばっかりしてて大丈夫?」「彼氏はいるのか?」「だれか紹介しようか?」なんて言いません。
これ全部、日本の会社で働いた時に言われました。
結婚して子どもがいない人に「子どもは早く作ったほうがいいよ」とかも。
私も30過ぎて独身だったときに、配置換えがある前に上司から「彼氏はいないのか?結婚の予定はないか?」とチェックされました。
結婚の予定があれば、「重要な仕事は任せられない」と。
その時は無性に悔しくて駅からアパートまで泣きながら帰りましたけど。
今なら「個人的なことなので答えません」で一蹴します。
聞く方の気持ちもわからないではないですが、仕事を辞める理由なんて結婚だけじゃないですから。
社員全員に「1年以内に仕事を辞める気ないよな?」と確認するならともかく、アラサー独身女性にだけ聞くというのはおかしいです。
世間の「大きなお世話」がほとんどないアメリカ、気持ちが楽です。
8.ベテラン女性が年齢を気にせず働きやすい
日本の職場でイヤだったのは、30を過ぎた女性にたいする扱い。特に独身女性に対する扱いはまるでハレ物に触るよう。
みんながヒステリーや癇癪もちかのような、変に気を使った扱いです。
暗黙の了解で「彼女の逆鱗に触れるな。めんどくさいから適当に機嫌をとってやりすごせ」的な雰囲気ね。分かる人にはわかるよね?
40歳をこえた女性で、対等に仕事をしているプロフェッショナルとして扱われている人のほうが少なかった。
時短で働いている女性に対しては、ほとんど仕事をさせずもてあます感じ。
さらに最悪だと今思うのは、年齢をかさねた女性が職場のお母さん役を演じること。
若手男性社員とのやりとりが、「お母さん」と「息子」みたい。年配の男性社員との関係も「お母さん」的というか。
アメリカだとテレビでもかなり年配の女性キャスターさんが大勢働いています。
会社でも、40代はもちろん、50代、60代の女性も現役です。だれも特別扱いせず、プロフェッショナルな一人としての扱いです。
逆に20代の若い女性を変に持ち上げたり、チヤホヤしたり、お嬢さん扱いをすることもありません。プロフェッショナルな一人としてみられます。
「女性が年齢を気にせずふつうに働ける職場」がこれほど働きやすいとは思いませんでした。
ベテランの働く女性のロールモデルがたくさんいるからこそ、出産後も長く安心して働けます。
コレもアメリカに来て驚いたことの一つ。
9.「家事労働」と愛情を結び付けない価値観
日本では「家事労働にかける手間=(母親の)愛情の大きさ」という暗黙の了解が存在してるんですよね。
食器洗い機や、洗濯乾燥機をつかうことが「手抜き」で抵抗を感じるのは、なんとなく「手抜き家事」が後ろめたいから。
が、ここはアメリカ。「家事労働=単純労働」です。
手抜き家事バンザイ!
食器洗い機や乾燥機がこれほど普及しているのも納得。
- 家事はやらなきゃいけないけど、めんどくさいから文明の機器を賢くつかって楽しよう
- 時間がないなら外注しちゃえばいいじゃん。
- たかが家事労働のために、自分の生活やキャリアを犠牲にするのってバカらしくない?
という感じ。
アメリカでも「家事に手間ひまをかけるのが好き」「手作りが大好き!」という人はそうするし、「家事に時間をかけるのなんてバカらしい」という人は家事に時間をかけない。
ただそれだけ。
家事労働の時間で母親の愛情の大きさや、よい母親かどうかを判断することはないです。
「手作りには母親の愛情がこもっている」とか「家は毎日掃除しなきゃ」とか「夕食は母親がつくるべき」とかね、世の中から母親に「家事を手間かけてヤレ~」という嫌なプレッシャーがない!
「家事労働の手間で母親の愛情をはかる」って、母親に家事を丸投げする都合のいい理由になってるだけ。
「家事労働にかける手間=母親の愛情の大きさ」、「お給料の額=男の甲斐性」だった時代もあったけど、「お給料の額=男の甲斐性」はとっくに崩壊。
それでも母親の愛情を家事労働ではかろうとする「男のズル賢さ」に気がついてしまった。
家事は単純労働なんだから、便利なものはどんどん利用して、家族内で作業を分担したらいい。
家族の時間は、母親の家事労働の犠牲の上あるんじゃなくて、母親もいれてみんなが楽しむ時間を増やす。
仕事・子育て・家事の全部が大切で同じようにやろうとするから大変。とくに、洗濯、掃除、後片付けは、乾燥機、お掃除ロボット、食器洗い機でOK。
たかが家事。自分の生活を犠牲にしてまでやらなくてもいい。手抜き家事バンザイ!
アメリカでの子育てと共働きの両立が楽勝な理由
日本の労働環境を知っていると、子育てしながら働くなら断然アメリカが楽だと思う女性は多いです。
私が「アメリカで子育てと共働きの両立が楽勝」だと思う理由を書いてみました。
アメリカといっても、会社によってもちろん違うので、あくまでも私の会社&夫の会社の状況です。
- 子ども理由で仕事を休むのに気を使わない
- 夫も私も残業はほぼなし
- 男性の育児参加は当たり前
- 保育園にすぐに預けられる
- 満員電車に乗らなくていい(通勤が楽)
- 仕事での夜の付き合いがほぼない
- 無神経な「おおきなお世話」がない
- ベテラン女性が年齢を気にせず働きやすい
- 「家事労働」を愛情と結び付けない価値観
最近は、日本全体の意識も少しずつ変わって来ている様子。男性の「長時間労働」がなくなるだけでも、かなり働く女性が助かると思います。
できるだけ長くアメリカで働いて、老後は日本で暮らすのが理想ですが、そんなに都合よくいかないかな。
いつかは実現したい在宅で働くこと。海外やアメリカでできるお小遣い稼ぎや、知っていると得する節約サイトです。
では、今日はここまで。
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有賀透子
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