フルタイムの共働き家庭の我が家、最近ちょっと家事分担でなんだかイライラ。
そこで噂になっていた家事分担表を我が家でもやって、家事を見える化しました。
うちの夫は、
「論理的に分かりやすく言って」が口癖のエンジニアの典型的な理系夫。
家事育児タスク表と1週間の時間の使い方を見せたら、かなり真顔で見入っていました。これはかなり効いてます!
今回つかったのは、AERAの共働きの家事育児100タスク表。
このタスク表、ブロガーの斗比主閲子さん( @topisyu)のツイートでも紹介されていて、一時かなり話題になったものです。
今週のAERAで編集部が紹介していた『家事育児100タスク表』がいい。見える化されているから、あとは夫婦で分担率をチェックするだけ。
※保育園に子どもを預けている共働き家庭を想定https://t.co/9hkg94eSnE pic.twitter.com/eBCDMEETxf— 斗比主閲子 (@topisyu) May 23, 2016
面白そうだったので、わが家でもさっそくやってみました。
この家事分担表に加えて、夫婦の1週間の時間の使い方も見直しました。
アメリカで暮らす日本人夫婦の我が家ネタなので、参考になるかわかりませんが、興味のある方は続きをどうぞ。
AERAの家事育児100タスク表はダウンロードできるので、興味のある方はぜひやってみてくださいね。
今日のトピック
夫と妻の家事分担の意識にはズレがある
夫も妻も自分がしている家事分担は分かるけど、相手がしている家事は低く評価しがち。
我が家の夫婦ケンカの原因もまさにコレ!
NIKKEI STYLEの2013年12月5日の記事「夫は高い自己評価、妻はまだ不満 育児分担の理想と現実」によると、互いに扶養に入らない共働き世帯での夫に聞いた家事分担率は、夫32%。妻68%でした。
一方、女性に聞くと、夫27%、妻73%となっています。
お互いに相手がしている分は少なくみえるみたい。
これ、アメリカの男女も変わりません。
Pew Researchの結婚、または同棲しており18歳未満の子供がいる夫婦の家事分担アンケートによると、男性の56%が平等に家事分担していると答え、女性では46%が平等に分担していると答えています。
女性の方が家事をしていると答えた割合は、男性の回答では32%、女性では50%でした。
お互いに自分がしている家事をより高く評価して、相手のしている家事は低く評価しがちなんですね。
「夫は家事をかなり手伝っているつもりでも、思っているほど妻に評価されていない。妻は、夫が思っている以上に自分が家事を負担していると思っている。」
そんな認識のズレがあるのでお互いにイライラ。どこの家庭でもありそうです。
はい、まさにわが家ですよ。
こういうお互いの認識のずれがあるので、実際にどのくらいの時間を家事に費やし、何をしているのか見える化することが大切なんですね。
特に理系夫には、目に見えるデータが何よりも説得力があります!!
- 家事分担の認識には、夫と妻でズレている
- どっちも自分はもっとやっていると思っている
- 理系夫にはデータで説得するのが一番ラク
うちの理系夫の家事分担時間は40%
夫婦のお互いの一日のスケジュールから家事に使っている時間を計算してグラフにしました。
注1)家事に含むのは、食事の準備や掃除などの一般的な家事、子供のおむつ替えやお風呂などのお世話の時間です(赤い点線の時間)。子供と遊ぶ時間は家事にいれていません。
注2)夫は自由時間に仕事をしていることもあるので、実際の仕事時間は50時間よりも長いです。仕事時間には通勤時間も含みます。
私の1週間の家事時間は28.5時間で59%、夫は19.5時間で41%です。二人の合計は48時間。
だいたい7:3ぐらいで家事を分担しているかなと感じていたんですが、こうしてみると夫も家事をやっていますね。
ちなみに理系夫は、「自分は世間一般的な日本男子より家事をやっている方。ほぼ公平に分担している」と思っていました。
うちでも、自分の仕事は多めに、相手の仕事は少なく評価していました。
ちなみにUSA TODAYによるとアメリカの18未満の子どもがいる家庭の家事時間は、男性9.8時間で36%、女性17.8時間64%で合計27.6時間。
そもそも家事の時間が少ない!マジか?
家事時間の合計というのは、どういう統計を使うかによって大きく違うので、あくまでも参考としておきましょう。
家事分担比率はデータ間での差が比較的小さいので、ここは分担率に注目します。
とすると、わが家の場合夫の家事分担率41%は、アメリカ社会でもやっている方です。
理系夫に感謝!(日ごろから感謝していると伝えていないのが私の悪いところ)。
わが家では、このバランスがどちらかに偏ると、なんだかしんどくなってイライラ。
で、ケンカ勃発!のパターン。
では、実際にどんな家事を誰がしているのかタスクごとにみてみます。
共働きの家事育児100タスク表の結果
家事育児総点検でわかる、”朝だけイクメン”の現実というアエラの記事の「共働きの家事育児100タスク表」を使ってみました。
この表は、家事タスクを、朝、夕、不定期に分けてあります。
我が家ではこのタスク表にはのっていない項目を追加しました。
追加した項目は次の7つ
- 芝刈り
- 家の修理
- 車のメンテナンス
- 食材の買い出し
- ネット環境整備
- 日常品の在庫管理
- 買い物リスト作成
家事育児だけでなく、家や車のメンテナンス、ネット環境の整備など、夫が担当しているタスクもいれないと不公平ですよね。
夫が担当しているタスクは水色、私が担当しているタスクはピンクで色分けしました。
お互いがしているものは、メインに担当している方の色が多くなっています。
わが家では、ざっくりいうと朝は私メインで家事をし、夕方以降は6:4で私がしている感じ。不定期のタスクは夫が7割ぐらい。
いちばんイライラの原因になるのは、平日の夕方の過ごし方。
どっちかがサボったり、仕事が気になって手を抜くと、相手に負担がかかる。それが2週間ぐらい続くとイライラ。
そんなパターンです。
タスク負担でいうと、私が60%、夫が40%でした。
もっと私の方がやっていると思っていたのですが…。夫もかなり頑張っています。
男性が気が付かない家事ってかなりありますよね。消耗品の管理とか、献立を考えるとかの目に見えない「名も無き家事」たち。「名もなき家事」に名前をつけてみた。料理についてはじめから説明するとだな……にBuzzFeedさんが面白くまとめてあるので興味のある方はどうぞ。
種類別にタスクをみると得意分野がはっきりしました
もう少し細かくタスクについてみてみます。
タスクの内容を3つの種類に分類して、分担率のグラフをつくりました。
- いわゆる家事&雑用。食事の準備や掃除、こまごまとした雑用
- 家・車・庭のメンテナンス系タスク
- 子どものお世話系タスク。おむつを替えたり、病院に連れて行ったり、保育園の送り向かえや準備など。(子供と遊ぶ時間は除く)
こうしてみると、家事や雑用、子供のお世話は私の方が多くて、メンテナンス系の仕事は夫がかなり多い。
私の分担率が高い家事や雑用は毎日のこと。
一方、夫の分担率が高いメンテナンス系の仕事は、普段はしなくてもいい仕事。
このせいで、私の平日の分担が多いように感じるんですよね。
日本の都会暮らしではメンテナンス系の仕事が少ないのも、日本男性の家事負担率が低い理由の一つになりそうです。
アメリカだと、芝刈り&雪かきは代表的な男性の仕事。うちでは、夏の間の芝刈りは最低でも隔週です。毎回3時間はかかるのでこの負担は結構大きいですね。
男性がこのタスク表をやってみたという記事も紹介しますね。「家事育児100タスク表をやってみたら自分の無能さに愕然とした」イケメン息子とぐうたら猫の成長見守りブログより。
家事分担を見える化する3つのメリット
1.お互いの家事分担の現状がわかる
共働きの家事育児100タスク表について、ブロガーの斗比主閲子( @topisyu)さんが、夫が家事をしてくれない!家事育児の分担に不満があるならまずは見える化をしよう!!という記事をママスタに書かれていました。
家事育児の分担状況が見える化することで共有できるものとして、
家事育児の分担状況が見える化されると、
- 自分がどれだけやっているか見える
- 相手がどれだけやっているか見える
- どれだけ家事分担をすれば不公平感がなくなるかというゴールが見える
こういう状態になります。
と紹介されています。
最初に書きましたが、夫と妻の間でお互いの家事負担についての認識はズレやすい。
相手がやっていることと、自分がやっていることを見える化することは、本当に大切なんですね。
2.タスクごとに責任者がはっきりする
さらに家事分担を見える化することで、
「誰が何をするのか責任者・担当者がはっきりする」という点もいい。
例えば、部屋の掃除機かけは妻の仕事だけど、平日の子供のおもちゃの片付けは夫にするとか。
家のことは、女性の責任になりやすいもの。
部屋がちらかっていたり、汚れていたりすると「私の家事のやり方が悪い。私ができていない。あーやっぱり私には仕事と家庭の両立って無理かも」と自分を責めがちです。
さらにそのまま自己批判につながりやすい。これ私です。
でも、”夫が部屋の片づけを担当する“となると、自分の責任範囲外のことなので、少し気が楽です。
家のことを全部一人で背負わなくてもいい。これだけで、少し気持ちに余裕ができますよ。
3.タスクをいつやるのか決めるとストレスが減る
タスクについて、いつやるのか、いつまでにやるのかという共通の認識をもつこともストレス減、ケンカ減に大切です。
妻は、「トイレ掃除は1週間に1回はするもの」、夫は「トイレの汚れが目立ってからやるもの、1か月に1回やる」と思っていたら、せっかく分担を決めても、
妻「トイレ掃除いつやるの?」(いつもやるやるって、口だけじゃない!)
夫「やるって言ってるんだから、ほっとけよ!」(言われたらよけいにやりたくなくなるよ!)
なんてことになってしまいます。
「相手にやって欲しいことを相手がいつやるのかわからない状態」はかなりストレスです。
妻も夫も「トイレは週末にそうじする」という共通認識があれば、週の途中で汚れていても週末には掃除するということがわかっているので、「いつやるのよ?」とイライラすることもなくなります。
我が家では、週間掃除スケジュール表と年間の部屋別掃除カレンダーを作っています。掃除は週に1回だけ、年末の大掃除はしません。掃除計画表を公開しているので参考にしてくださいね。
家事分担を見える化してよかったことのまとめ
今回、家事分担を見える化してよかったことは
- 夫が家事を意外とやっている感じがはっきりした
- 私の平日の負担が多いことが分かった
- いままでぼんやりしていたタスクごとの責任者がはっきりした
- お互いのイライラの状況が確認できて、頭が冷えた
こんなところです。
理系夫も、いつもの「論理的に説明して」もでず、きちんと納得していました。
お互い自分ばっかり負担が多いと不満がたまっていたけれど、案外お互いやってるよね。という結論に落ち着きました。
冷静になってみると、お互い家事分担の現状にそれほど不満があるわけではないので、このままの分担でようすを見ることになりました。
家事分担で一番大切なことは、家事や育児は、夫と妻が一つのチームとして、当事者として協力しあうことなんですよね。
理想ですけど。
アメリカの家事お助け家電
さらに家事分担のイライラ減少にやくだっているのが、2017年の年末に買ったルンバよりお買い得だったお掃除ロボットです。
この掃除機、エンジニアの夫が調べにしらべて納得できるものを買いました。
おかげで、掃除機ロボットの面倒も、掃除機ロボットを動かす片付けも自分ですすんでやっています。
理系夫の家事参加には、家電を選んでもらうというはすごく効果的です。
大掃除チェックリスト
大掃除チェックリスト、そうじスケジュール、おそうじカレンダーのテンプレートを作りました。
私のように大掃除をしない人は、年間そうじスケジュールを参考にしてくださいね。
では、今日はここまで。
Have a good day!
有賀透子
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