アメリカのコミュニティカレッジ!入学準備から卒業そして就職まで。コミカレで人生を変えた!

7477

アメリカの大学制度のひとつコミュニティカレッジ、通称「コミカレ」。

アメリカのコミュニティカレッジのしくみ、入学準備から卒業そして就職までを説明します。

社会人で渡米した私にとって、コミカレほど現実的に生活&人生の助けになるシステムはありませんでした。

結婚や夫の仕事でアメリカに移住したものの、

「この先アメリカ生活をどう乗り切ったらいいの?」

「アメリカ社会になじむにはどうしたらいいの?」

「アメリカで就職したいけど、この年で私に何ができるの?」

こんな風にみんなどこかで一度は立ち止まったことがあるのではないでしょうか?

そんな時に、とても心強い味方がコミュニティカレッジ、いわゆるコミカレです。

アメリカ生活。アメリカのコミュニティカレッジから就職するための専門の選び方。

今日は、日本にはないこのアメリカの大学、コミュニティカレッジについて思いっきり説明したいと思います。

ちなみに、私はコミュニティカレッジでは、ESLから初め3年半通ってAASの学位をとって卒業しました。

今は、コミカレでとった専門の関連する仕事についています。

アメリカのコミュニティカレッジってどんな大学?

一言でいうと、「日本の大学の一般教養と職業専門学校が合わさった1,2年制の総合大学」です。

高校を卒業していれば誰でも入学ができ、学歴&人生やりなおしのセーフティーネット的存在です。

いわゆる入学試験はありません。

1.コミカレは入学試験はなし!

コミカレに入学するには、自分の専攻科目を決めて学生課に連絡して入学手続きをするだけです。入学試験はありません。

この高校卒業資格があればだれでも入学できるという点が、コミカレが学歴&人生やり直しのセーフティーネットだと思うゆえんです。

大学受験を失敗したり、高校で何か挫折をしたとしても、高校を卒業していれば身近にやり直すチャンスがあります。

社会人でアメリカに移住しても、日本で高校を卒業していればアメリカの大学に無試験で入学できるんです

いつでも、だれでも大学ですぐに学べる制度、大学の授業が身近にある社会。これは、すごいこと。

誰でも入学はできますが、単位を取るクラスを受けるためには、入学前に数学と英語の基礎学力テストを受ける必要があります。

このテストは、入学試験ではなく、クラス分けのための試験です。

英語力が足りない場合はESLから、また数学の学力が基準を満たさない場合は、数学の補修クラスを受けることになります。

またTOEFLの点数が基準(例えばiBTで61以上とか)をみたしていればESLが免除になる場合もあります。iBT 61以上とかなので難しい点数ではないです。

数学のテストは、高1の数学ぐらいで解けそうな問題です。

とはいっても数学で使う単語の英語を知らないと難しいので、SATなどの問題で練習しておくとよいですよ。

2.Credit ProgramとNon-Credit Classes

コミカレのクラスには、Credit ProgramNon-Credit Classesがあります。

Credit Programは、いわゆる大学の正式な単位となるクラスやコースのこと。

Non-Credit ClassesはContinuing Education Classとか呼ばれるクラスで、社会人向けのクラスになり大学の正式な単位にはなりません。

Non-Credit Classesは、社会人向けのエクセルやワードのクラス、趣味のクラスなどがあります。

3.コミカレで取れるCredit Programの学位

コミカレのCredit Programを修了するともらえる一般的な学位は、

  • AA (Associate in Arts degree):文系専攻の学位。4年制大学へ編入するためのコース
  • AS (Associate in Science degree):理系専攻の学位。4年制大学へ編入するためのコース
  • AAS (Associate in Applied Science degree)やDiploma:職業専門コースの学位。2年のプログラムが多い。
  • Certificate:職業専門コースの学位。半年から1年のプログラムが多い。

になります。

それぞれの学位取得に必要な単位数が決まっているので、大学のホームページなどで確認してくださいね。

必要単位がそろったら、卒業手続きをして学位をもらいます。

おとなのコミュニティカレッジの使い方

コミュニティカレッジの授業風景

コミカレは、単純に語学留学先としての役割もありますが、むしろ駐在員の方、国際結婚で渡米した方、移住した方など、社会人になって渡米しでこれからアメリカで何かを始めたい、始めなければならない人にこそおススメです。

1.英語や趣味のためにコミカレに通う

  • 英語の勉強のためコミカレのESLに通う
  • 絵画や音楽、写真、デザイン、陶芸、ガラス細工などのクラスを趣味で受ける

渡米したての方や、短期滞在の方は、コミカレのESLで英語を習うというのはよくある話。私も、渡米してすぐはESLに通っていました。

また、アメリカで習い事をするのは、コミカレはとっても便利。

地域によって、コミカレやカルチャーセンターで、趣味系の習い事ができます。

2.スキルアップやキャリアスタートのためにコミカレに通う

コミュニティカレッジで英語や趣味のクラスを取るのも楽しいけれど、アメリカ生活が長くなるなら職業専門コース(AAS)にぜひチャレンジしてみてください。

「アメリカで就職したいけど、どこから始めればよいのか分からない」

「アメリカでゼロから何かを学び仕事に就きたい」

「ブランクがあるけど再就職をしたい」

「日本のキャリアがアメリカですぐに活かせない」

「だけど4年制大学に今から行くのはちょっと時間もお金もかかりすぎる」

「アメリカで就職活動したけれど、今のままではとても就職できそうにない!」

こんな悩みを解決してくれるのが、専門科目を中心にしているコミカレの職業専門コース(AASの学位)です。

詳しくは、後ほど説明しますね。

3.アメリカで4年制大学を卒業する前提でコミカレに通う

コミュニティカレッジから4年生の大学へ進学する

大人になってから大学入学を考えると、自分に学業、家事、仕事など両立できるか、大学の授業についていけるかなど、現実的に不安になりますよね。

不安や心配を解消するには、試してみるのが一番。

というわけで、コミカレの一般教養の授業を中心にしたコース(AAとAS)をとって、まずはアメリカの大学の授業に慣れ生活パターンを整える。

これならやっていけるとコミカレで自信を付けてから4年制大学へ編入するのもありです。

コミカレから4年制大学に編入するメリット

  • 一クラスの人数が少なく、授業が丁寧。
  • 基本的なところから学べる
  • 4年制大学に比べて学費が安い
  • 大学入学試験がなく誰でも入学できる
  • 英語で勉強する環境&習慣になれる
  • コミカレ在学中に4年制大学についてゆっくり調べることができる

ちなみに一般教養クラスには、音楽や美術、陶芸、ガラス細工などもあり、学位に関係のない趣味としてクラスを受講することもできます。

就職するならコミュニティカレッジの職業専門コース

コミュニティカレッジの就職専門コースで学ぶ

お待たせしました。ここから就職に直結しやすいコミカレの職業専門コースを中心に説明します。

コミカレには、趣味や大学の一般教養の授業の他に、職業専門コース(キャリアコース)があります。

プログラムにAAS、Diploma、Certificateと書いてあるのが職業専門コースになり、AASやDiplomaは2年、Certificateは半年や1年のプログラムです(コースによって違うので詳しくは大学で確認してください)。

この職業専門コース、ビジネス系、医療系、調理学部、衣服デザイン、農業経営、消防士、歯科技師、幼児教育、飲食業、ホテル経営、写真、パラリーガル、車修理、大工、などなど、いろいろな職業技術の専門コースがあります。

コミカレごとにコースは違いますが、その地域コミュニティの運営に必要な職業をほぼ網羅しています。

とくに地元産業に直結したコースが充実しています

コミカレの職業専門コースの特長

  • 専門技術のクラスが中心
  • 実践的な実技授業が多い
  • すでにその分野で働いている学生が多い(事業主だったり、親の手伝いだったり)
  • 数学や語学などの一般教養クラスは少ない
  • インターンシップの単位があることが多い
  • キャリアチェンジやキャリアップのため授業を受ける社会人学生も多い
  • 卒業後に4年制大学への編入も可能

職業専門コースなので、卒業後すぐに仕事に就ける技術&知識の習得にフォーカスしたプログラムが組まれています

授業の必須単位としてインターンシップが組み込まれているプログラムが多いです。

インターンシップ先を自分で見つけ、必要時間(70時間とか150時間)働くと単位がもらえます。

インターンシップ探しは、私のアメリカでの最初の就職活動でした

私の場合は無給でしたが、お給料がもらえるインターンシップ先もあります。

インターンシップ先で就職する生徒もいるので、できるだけ就職したい会社にアプローチしてくださいね。

また、さらに勉強したい場合は、職業専門コースから4年制大学への編入もできますよ。

アメリカでコミュニティカレッジに通うのまとめ

アメリカのコミュニティカレッジ通称コミカレは、単なる短期大学ではありません。

その実態は、総合職業専門大学と大学の一般教養が合わさった、日本にはないタイプの大学です。

コミカレに入学試験はなく、高校卒業資格があればだれでも入学できるため、学歴や人生やりなおしのセーフティーネットの役割もあります。

大人になってからアメリカに移住してきて就職したいけれどできない時、コミカレの職業専門コースに通うことは現実的な解決方法。

もちろん、コミカレで学位をとったからと言って就職先が保証されているわけでもなく、まして理想の職場に就職できるわけでもありません。

だけど「アメリカの大学で学位をとったこと」は、確実に実績としてあなたの中に残ります。

コミカレで学位をとるまでに、事務や先生、クラスメートと関わっていく、課題を出して成績を残す、インターンシップをして職歴を作る。

こういう一つ一つの積み重ねが、アメリカで生活していく自信につながり、これからの人生の可能性を1ミリ、1ミリ広げていくのです

3年後の自分を変えたいと思っている方、これからアメリカで再出発する方、アメリカで今後の人生を考えあぐねている方、とりあえずコミカレでどんな授業(可能性)があるのか調べてみませんか?

さらに、コミカレに通うと立派な学生なのでいろいろな学割が使えます。例えばAmazon Studentなら、プライムサービス年会費$99が$49になりますよ!

今日はここまで。では!

この記事を読んだ方にはこちらもおすすめ

海外で「自分にできることがない」と落ち込んだ時は

コミュニティにはすぐに行けないかなと言う人は、無料でオンラインで学ぶ大学の講座がおすすめです。

8 コメント

  1. 初めまして!私もほんと同感です。コミカレ、最高ですよね!現在コミカレかよってます。キャリアチェンジに役立てようと日々奮闘中です。かなり高品質高レベルな授業展開で感激してます。

    • りょうこさん、こんにちは。またコメントありがとうございます。
      コミカレ、移民の私たちにも受け入れてくれて、本当にありがたいところですよね。医療系のクラスは、専門用語も多くて大変そうですが頑張ってください。
      ポートランド、いいところですよね。我が家のアメリカ国内旅行はオレゴンかワシントン州です。

  2. こちらの方でコミュニティカレッジの記事を読ませていただきました。
    今、アメリカのコミュニティカレッジについて調べているのですが、私は日本で高校を中退してしまい、やっと今になって落ち着きを取り戻しコミュニティカレッジに入学するには高卒程度の資格が必要と聞いたので日本で高校認定を取得している最中なのですが、出来るだけ早くにアメリカの大学に進学をしたいと思っていまして、調べていた時にアメリカのコミュニティカレッジにも高校卒業資格コースがあるとちらほらと書いてあったのですが、本当にそう言うコースがあるのでしょうか?また、日本で高校を中退している方でも入学が出来るのでしょうか?よろしければ何か教えていただければと思います。お忙しい中ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

    • ミウラさん

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      あくまでも私が知る範囲でということでお返事しますね。

      1.高校卒業資格コース
      コミカレでは、高校卒業資格または、GEDHiSETというテストを受けて、そのコミカレの入学に必要な点数があれば入学できます。コミカレごとに入学に必要な点数はちがいます。

      コミカレで卒業資格コースと呼ばれるのは、このテスト対策クラスのことかなと。州ごとや各コミカレによってGEDを受けるのかHiSETを受けるのか決まっていると思うので、行く予定の州にあるコミカレの入学情報を調べてみてください。あと対策クラスも全てのコミカレにあるかどうかわからないので、これも行く予定のコミカレのウェブサイトを確認されるのが一番確実です。

      世界各国からの移民がアメリカにくるので、日本で高校中退でもアメリカでGEDかHiSETの点数があればコミカレに入学できると思います。これもやっぱりコミカレに確認するのが確実です。

      コミカレ入学の際には学力テスト(数学と英語)があり、その点数が基準に満たない場合は、補習授業を受けてからコミカレの本授業をうけることになります。これは、高校卒業資格クラスとは別のクラスです。

      あと英語が母語でない場合は、別に英語のテストも受け必要があればESLからのスタートになります。コミカレのページで、International Studentsと検索すると、たいてい必要な書類とかテストの情報があるので調べてみてくださいね。

      日本と違い、アメリカは州ごとによって法律が違うので、コミカレの入学試験などについても州によってバラバラです。どこの州に行く予定なのか決まれば、何度も書いていますが、その州のコミカレに直接メールなどで問い合わせることが一番確実です。

      あとこれは余計な心配なのですが、ビザは学生ビザでしょうか?もし学生ビザで渡米される予定なら、高校卒業資格コースのためのビザがおりるかどうか確認されたほうがよいかなと思います。

      私の知っていることはこんなところです。わかりにくい点があれば、またコメントくださいね。

      アメリカは、本人のやる気さえあれば年齢関係なく再スタートができる国です。アメリカにくるまで、アメリカに来てからもいろいろと大変かと思いますが、がんばって下さい ^^。

      透子

  3. お世話になっております。
    こちらこそ、事細かに説明をして頂けて嬉しい気持ちでいっぱいです。
    周りに頼れたり話を聞いてもらえる方が中々見つからなかったので、とても心強かったです。
    まだ、どこのコミカレに行くかも決まっていないですし、私の場合、母国語が日本語とウルドゥー語なのでESLからになると思いますので、根気良く調べて自分がやりたいことをアメリカで実現したいと強く気持ちを持つことが出来ました!まだまだほんの小さな希望でしかありませんが、本当に親切にありがとうございました。

    三浦

    • 三浦さん

      これからの将来のことなので、ゆっくり調べてから渡米してくださいね。アメリカは本当に年齢は関係なくやろうと思えば再出発が可能な国です。住む場所によって気候も風景も土地柄もかわるので、できるだけ情報を集めてから渡米されたらよいかなと。

      また気になることがあればコメントくださいね。
      夢が実現されますように!応援してますね。

      透子

  4. コメント失礼します。
    来年に4年制大学を卒業するものです。私自身、アメリカの大学で勉強して世界で働ける人になりたいと思うことが強くコミュカレから人生をやり直そうと考えています。TOEFLは、66点でなんとか行けると思いますがコミュニュティカレッジをどのように選べば良いでしょうか。奨学金等の可能性が上がりかつ、4年制に編入出来る所を探しています。

    • こうへいさん

      二週間ほど日本に一時帰国していたのでコメントの返信がおそくなりました。

      コミュニティカレッジから再スタートもいいのですが、すこし遠回りな感じもします。
      もし四年生大学を卒業されるのであれば、コミカレか四年生大学付属のESLで半年から一年英語を勉強して、大学院を目指されたら良いのかなと思います。
      アメリカの大学院は、四年生の分野と違う分野の大学院に進学する人もおおいので。

      コミカレからやり直したいのであれば、コミカレは進学したい州立の四年生大学のある州かその近隣の州のコミカレが一番おすすめです。地元のコミカレから地元の四年生大学への進学は、単位の移行がしやすいのと、奨学金などの情報も入りやすいです。

      ただ、四年生大学では留学生への奨学金はあまり無いような気がします。あっても金額がすくないとか。大学院になると、奨学金の可能性もひろがり、ティーチング・アシスタントなどをしてキャンパス内で働くこともできるので、金銭面でも大学院の方がメリットかなと。

      アメリカで働く場合は、最終学歴がものを言うことが多いので、四年生よりも修士を目指したほうが良いと思いますよ。移民であるデメリットはどうしてもあるので、そこを学歴でカバーする感じです。

      そうするとコミカレから始めていると、修士卒業までに時間がかかりすぎるんですが。

      がんばって下さいね。

返事を書く

コメントを書いてくださいね。
名前を記入してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください