2011年8月に大幅に変更されたGRE対策の勉強法と参考書やアプリについて実際に使って役に立ったもの、使えなかったもの、GREの勉強法を紹介します。
2011年の改訂で、ほとんどの日本人が苦労している GRE Verbal セクションが大幅に改訂されましたね。
おかげで、かなりマシなテストにはなりました。といっても、めちゃくちゃ大変なのは変わりませんが。
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今日のトピック
新テストと旧テストの違いは Verbal セクション
私自身、旧GREを勉強しようとして、これはムリ!だと一度あきらめたことがあります。
当時の英語力がGREまで達していないことはもちろん、なによりも覚える必要のある単語リストを見て愕然。
「どこから手をつけて良いのか分からない!」これは私には到底無理だと。
それから2年後、再びGREの勉強を始めたら、Verbal セクションが大幅に変更されていました。そのおかげで、私にとってGREの勉強が現実的になりました。
旧テスト
単語だけ反意語や同意語を回答。単語を知っているか知らないかがすべて。
日本語でも使ったことの無いような特殊な名詞も多く、かなり非実用的な単語ばかり。たぶんGREが終われば、ほとんど忘れてしまう単語が多かったです。
新テスト
すべてが文章中の穴埋め式になり、単語力だけでなく読解力や理解力が必要になりました。
お堅いュースや記事で使われる形容詞や名詞が多く、より実用的な単語が増えました。覚えておくと、学術的な記事や知的レベルの高いジャーナルを読むのが楽になるレベルです。
独学でGRE対策はできるか?
独学でGREの勉強はできます。
というか、特に私のように家族持ちの社会人受験者は、学校に行っている時間もお金も惜しく、独学でするしかないというのが現状ですよね。
幸い最新のオンライン教材(Magoosh)の中には、問題ごとにビデオ解説もあり独学で十分勉強できる教材が多くあります。
あとは通勤中や家事をしながらの、「ながら勉強」でどうにかこうにかやりくりしました。
ESLに通っていた時にTOEFL対策講座を受けました。
授業で教えてもらったリスニング問題のメモの取り方、スピーキングのコツなどは非常に役にたちました。
でも学校で授業を受けようが受けまいが、実際に点数を上げるためには、やはり単語を覚えて自分で練習を繰り返すしかないんですよね。
GREでも、Magooshや他の公式
テキストでGREの全体像をつかみ、問題の解き方のコツを学びつつ問題数をこなすことで独学で十分対応できます。
社会人の場合は、他に選択肢もないのでやるしかないですが。
GRE対策に使えた教材、使えなかった教材を紹介します。
GRE対策用オンライン教材
Magoosh★★★
MagooshのGRE対策サイトを徹底的に活用したら、問題集は必要ないぐらい充実している教材。
1週間の無料お試し期間もあるので、内容を確認してから登録できので安心です。私は、6か月分を購入しました。ダラダラ長くやってもしょうがないので。
GREがどういうテストなのかという一般的な説明に始まり、各問題の解き方のコツ、考え方のビデオ解説がついています。
さらに練習問題にも解説ビデオがついているので、オンラインで授業を受けているように勉強ができるのが強みです。
Verbalの解説ビデオは特におすすめ。
パターン別に複数の解説ビデオで詳しく説明があります。
基本は、文章中のキーとなる単語をみつけ、その反意語または同意語を解答の中から選ぶという方法です。
特によかったのは、難しい単語の意味がわからないときの問題へのアプローチ方法。
日本の受験勉強ノウハウのように、単語の意味が分からなくても答えを見つける方法など、問題の解き方を徹底的に学べました。
GRE予備校の授業をビデオで受けてる感じです。
練習問題も豊富だし、レベル別やタイプ別に選択できるので使いやすい。自分の解答時間と他の人の解答時間も表示されるので、解答スピードの参考にもなりました。
この他に無料でよめるブログや単語リストなどもあり、GREへの取り組み方に情熱を感じました。
Magooshは、単語フラッシュカードの無料アプリもあります。これは後述しますが、私的には使いにくかったです。今は改善されているかもなので、確認してみてくださいね。
ただWritingは対策ビデオだけなので、他の教材が必要です。
また、スクリーン上で問題を解いていくので、問題文にマークや書き込みができず復讐するには使いにくい。
紙ベースの方がなんども見直しするには使いやすかったです。
ある程度GRE対策が終わって、あとは問題をガシガシと解いていくだけという段階ならば、Magooshだけで十分ですが、ゼロからGREを勉強するならば、他の教材と使うのがおすすめですよ。
Magoosh BLOG
Magooshのブログには、GRE対策のコツがたくさん。
GREの登録方法から単語の勉強法までGREに関するありとあらゆる情報が載っています。どんな英単語リストをつかえばよいのかなど。
GREの勉強につかれたら、このBLOGを読んで一休みしてくださいね。
GRE対策用の参考書&問題集
The Official Guide to the GRE ★★★
The Official Guide to the GREはETSの公式ガイドです。
とりあえずどんなテストが知るにはこれが一番。
問題数はすくなく、問題タイプ別に詳しい対策があるわけでもないのでこれ1冊では試験対策としては物足りないです。
ただGREがどいう内容のテストが知るためと、公式ガイドなので何となくもっていると安心です。それとWritingの例文が点数別に載っており、どのくらいの文章を書かないといけないのかがわかります。
[amazon box=”1259862410″ template=”horizontal”]Princeton Cracking the GRE ★★☆
Magooshを購入する前に使っていた教材。
Princeton Cracking the GREは、問題の解き方のコツも解説もわかりやすかった1冊。
この1冊だけでは問題数が足らないので、苦手な分野の問題集が必要です。時間もお金も節約して、とりあえずの対策でよいならば、公式ガイドとこの参考書をまず終わらせてGREテストを受けてみることをおすすめ。
私の場合、この2冊と単語カード半分ぐらい終わらせた時点でGREを受けたら、Verbal 146、Quantitative 159、Analytical Writing 3でした。Quantitativeは練習不足でした。
[amazon box=”1524757918″ template=”horizontal”]Manhattan Book of GRE Practice Problem ★★☆
Manhattan Book of GRE Practice Problemは、とにかく問題数をこなしたい人向け。
5LB、つまり約2.3Kgある問題集。持ち歩くと、筋トレにもなる優れモノ。
Manhattanのフラッシュカードがよかったので、Magooshを購入する前に購入しました。
[amazon box=”1941234518″ template=”horizontal”]GRE Verbal 対策-単語帳と単語リスト
単語の覚え方は人それぞれに向き不向きがあるので、いろいろ試して自分に合った方法を見つけることがポイントです。
私は、単語と意味がずらーと書いてある単語リスト、単語の意味と例文だけのものでは、”単語を覚える”ことが難しかったです。
例えば、語源、同意語、反意語、同じ語源を持つ単語など、その単語にかかわる情報(ストーリー)が多ければ多いほど、何かしら記憶に残りやすタイプです。
また、覚えた単語を他の場面で目にすることが多いほど覚えやすいので、複数の教材を同時に使いました。
Manhattan Prep (500 Essential Words) ★★★
主に使った単語カードでこれはおすすめです。
Manhattan Prep (500 Essential Words)は、カードの紙質もよく、大き目で余白も多く、自分で情報を追記できたのが良かったです。
表に単語と発音、裏には単語の意味だけでなく、例文はもちろん単語のストーリーや語源が書いてあります。
一つの単語に関する情報が多く、単語を覚えるきっかけが多いのが良かったです。
時間と根性がなかったのでEssentialしかやりませんでしたが、余裕がある人はさらにAdvancedもありますよ。
このカードのうらに、他の単語帳や辞書で調べたことなどをメモして、フラッシュカードのように使いました。
500 Essential Words を使った英単語の覚え方
私の単語カードを使ったGREの英単語の勉強法を紹介します。
基本は、「単語カードを知っている度合いに3つにグループ分け」して使うです。
- 知らない単語(毎日見て覚える単語)
- 新しく覚えた単語(3日に1回ぐらい復習する単語)
- すぐに意味がわかる単語(勉強する必要のない単語)
知らない単語、これから覚える単語カードは何度も見て、知っている単語や覚えた単語はたまに復讐する感じ。
単語カードを使うコツは、短時間にできるだけ多くの単語を一つ一つ見るです。
カードを見てパッと意味がわからなければ、どんどん裏を見て確認。
単語カード1枚1枚に時間をかけて覚えようとするよりも、何回もカードをめくって繰り返す方が効果がありました。
- 一番最初にこのカードの山をパッと見てすぐに意味がわかる単語とわからない単語に分ける
- 意味がわからない単語カードを15枚選ぶ(枚数は調整してください)
- 選んだ15枚の単語の解説をよんだり、意味を調べてさらに情報を追加する
- 15枚のカードを1週間で覚える(フラッシュカードのようにパッパッパとめくって、意味がわかればOKわからなければ裏を見て覚えるというのを何度も繰り返す)
- 覚えたカードは、第三の山(新しく覚えた単語)に入れる
- 手持ちのカードが少なくなったら新しい単語カードを追加する
- 新しく覚えた単語カードは3日に1回ぐらいパッパッパとめくって復讐する
- 覚えたつもりでも意味を忘れていた単語は、手持ちの覚えるカードに戻す
- 完全に覚えたカードは、1で分けたすぐに意味がわかるカードの山にいれる
これを繰り返して大体のカードを覚えました。
手持ちの覚えるカードの枚数は、GRE対策をする期間に合わせて調整してください。
[amazon box=”1935707892″ template=”horizontal”]Kaplan New GRE Vocabulary Flash ★☆☆
最初に買ったカード。
カードはぺらっぺら、サイズも小さくて使う気になりませんでした。単語の意味と例文しか載っていないので、これで単語を覚えるのは、私には無理でした。
ManhattanのEssentialの単語をすでに覚えているぐらいのレベルなら使えるのかも。
Magooshアプリ ★★☆
フラッシュカードアプリ
https://gre.magoosh.com/flashcards/vocabulary
携帯アプリ(無料)。どこでも使えるのは便利。
覚えていない単語を繰り返し練習できること、携帯なので隙間時間にできることがメリット。
ただ単語の意味と例文しかのっていないので、このアプリで新しい単語を覚えるのは難しかったです。単語の復習用にたまに使いました。
単語クイズアプリ
http://gre.magoosh.com/builder/vocabulary
私は、こちらのクイズアプリの方をよく使っていました。1つの単語につき4つの選択肢から正解をみつけるので、手軽に復讐できてよかったです。
McGraw-Hill’s PodClass GRE(MP3) ★★☆
Manhattan Prep (500 Essential Words)に音声がついていないので副教材としてMcGraw-Hill’s PodClass GRE(MP3)を購入しました。
単語と意味、例文の音声ファイルで、スクリーンに単語と意味が表示されます。MP3のみでその他の資料はなし。アルファベットごと、テーマ別、難易度別に単語がまとめてあります。
収録単語の6割ぐらいがManhattann Essentialとかぶっていました。
家事の合間など単純作業中に聞き流していると、Manhattanで覚えた単語の復習、これから覚えるところの予習になります。勉強する気があまりないときにも聞き流していました。
ながら勉強するのにちょうどよい教材です。
[amazon box=”0071624848″ template=”horizontal”]GRE Vocab Capacity ★★☆
日本語で言うところの、ごろ合わせや音のイメージ等で単語を覚えようというもの。
GRE Vocab Capacityの説明は、一回で覚えられる語呂合わせと、そもそもごろ合わせの意味がわからないものとありました。
Manhattann Essentialの単語は7割ぐらいはのっています。
どうしても覚えられない単語、問題中の新しい単語を確認して、覚えやすい説明だったらラッキーという感じ。
副教材としてあると便利。ただ説明文がわからないこともあるので、この本だけで単語を覚えるのは大変だと思います。
[amazon box=”1477650555″ template=”horizontal”]アルク キクタン Super 12000 ★★☆
特にGRE用というわけではないけれど、2割ぐらいの単語はManhattann Essentialに出てくる単語なので、このレベルの単語は知っておいたほうがよいと思いました。
このレベルの単語で12000といっているので、GREで必要な単語は15000~20000ぐらいなのかなと。
ちなみにTOEFLならキクタン6000レベルが初級から中級ぐらいの印象です。
単語とその後の英文をシャドーイングしながら通勤してました。Writingでも使えそうな言い回しは、覚えるようにしました。
[amazon box=”4757422083″ template=”horizontal”]GREのWriting対策
残念ながらMagooshにはWritingの練習問題がないので、ETSのサイトにあるお題集が役に立ちます。
お題はETSのサイトのPool of Issue Topics とPool of Argument Topicsにあります。
かなりの数の例題があるので、時間のある時に目を通しておくといいです。
また、問題のパターンが決まっているので、ある程度の例文の型をつくって準備しておくのがポイントです。
一般的なWritingは巨大オンライン大学コース(MOOCs)の中に、無料のAcademic Writingのコースがあります。
アメリカの論文の書き方を一度も勉強したことがない人は、一度はWritingコースを受けた方がいいです。
「無料オンラインオープンキャンパスMOOCが熱い!究極の自宅留学してみよう」の記事でも紹介しているCourseraやedXのEnglish コースはおすすめです。
英語だけでなく、これから大学院で勉強したいこともMoocsで授業をとってみると面白いですよ。
英文の添削はお手頃価格でできるサービスを利用して練習すると早く上達しますよ。
自分で書いたエッセイが不安な人は、留学エッセイ専門のサービスもあります。わたしも、アメリカ企業の就職活動には、プロのレジュメサービスを使いました。
ちょっとズルな気もしましたが、使わないで落ちるよりできることは全部やった方がいいですから。
結局のところアメリカの大学院ではなく、アメリカ企業に就職
結局のところ、妊娠&出産がありアメリカの大学院進学は諦めました。
出産後も色々と考えてはいたのですが、結局アメリカ企業の派遣社員として働きはじめ、その後正社員の研究員として働いています。
この時のGREの勉強は大学院に行っていないので直接は役に立ちませんでしたが、単語量は確実に増えました。
なんとかこうにかアメリカ企業(フォーチュン500にのるグローバル企業です)で働いていられるのも、TOEFL&GREの勉強をしたおかげ。
語学の勉強はやって損することはないとしみじみ思います。
アメリカ企業に就職してからはスピーキングが必要になったので、ビジネス英語に特価したオンライン講座(EF English)を受けました。
社会人の独学GRE対策のまとめ
社会人の試験勉強は、いかに効率よくできるかが成功のカギです。そのためにも、使いやすい教材選びがポイント。
ここで紹介している教材はすべて私が実際に使ったものです。人によって合う、合わないが有ると思いますが、GREの教材選びの参考にしてください。
とくにアメリカの大学院にこれから進学しようという人は、英語で情報収集、英語で勉強することに早く慣れたほうがいいですよ。
Good Luck!!
社会人のGRE対策&英語対策のおすすめ
MOOCsは、これから留学する予定の人におすすめ。アメリカをはじめ各国の有名大学の講義がオンラインで無料で受けれます。
本場のビジネス英語のことを知りたい人には
では、今日はここまで
Have a good day!
とも says
はじめまして
GREの勉強法を探していて、このサイトに来ました
もうすぐ40代、あまり遅くならないうちに、マスターを取りたく
でも、家族も仕事もあったら、なかなか時間取れず
Magoosh良いという記事で、試してみようという気になりました!
Toko Aruga says
ともさん
コメントありがとうございます!
そうなんですよね、時間が一番現実的な問題なんですよね。
Magoosh、予備校のビデオを見ているようだったので一人で勉強するより効率が良かったです。
無理しないように頑張ってくださいね。
透子
みわ says
初めまして!このページ全部読ませていただきました。とても参考になりました。
日本の大学卒業時に、英語ができないので大学院留学をひとまず諦めて、アメリカでボランティア生活1年、その後働きたくなって日本に帰ってきて、大学院留学したいなぁと、心の片隅で思いながら、社会人3年目に突入するところです。
今更大学院なんて、と思っていましたが、有賀さんを見て自分が恥ずかしくなりました。
結局、何にも挑戦していないので、もう一度仕切り直そうと思います。
ありがとうございます!
Toko Aruga says
みわさん
コメントありがとうございます!
社会人3年目なら、まだまだ若いですよー。本当にやりたいことがあるなら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
アメリカの大学院、社会人になったあとに戻ってくる人も多いですし、すごくいい経験&実力がつくと思います。
がんばって下さいね。
透子