海外で子育ての悩みの一つは、子供の日本語教育。最初の難関は「ひらがな」を教えること。
この記事では、海外で育つ子どもに家庭学習で「ひらがな」を教えるための教材や工夫を紹介します。
私たちのように海外に移住した場合、「子供の日本語教育をどこまでやる?」と悩みますよね。
日本人夫婦の我が家の目標は、中学校卒業程度の日本語ですが、どうなることやら。
日本語学校までは片道2時間ちょっとのアメリカの田舎です。
息子が小学校になったときに、毎週土曜日に日本語学校に子供を連れて行けるかどうか。少なくとも夫(日本人)はすでに日本語学校は諦めています。
私も一人で毎週となるとかなりキツイかなと。
となると家庭学習で日本語をやるしかない!と今から家庭での日本語学習の準備をしています。
とはいえ、共働きの我が家の場合、息子の家庭学習の時間がそもそも少ないですが、1回10分か15分ぐらいなので、朝や夕方に時間を見つけています。
今回は朝や週末のちょっとした時間でできる海外でできる幼児の「ひらがなの練習」についてです。
息子が保育園でのアルファベットを勉強する様子を参考に、家庭でのひらがな学習を4つのステップに分けました。
- ひらがなに慣れる
- ひらがなの読みを覚える
- ひらがなを書く
- 繰り返し練習する
それぞれのステップでしていることを詳しく紹介しますね。
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今日のトピック
1.ひらがなに慣れる(3歳、4歳)
息子が通う保育園では、3歳時クラスの後半からアルファベットの練習が始まりました。4歳クラスでは、アルファベット(大文字)の読み書きを練習していました。
5歳クラスでも引き続きアルファベットを練習しています。
むすこが3歳、4歳のときは、家では積極的にひらがなを教えませんでした。
ひらがな学習は「ひらがなが目に触れる」と「ひらがなを聞く」機会を増やすことを中心にしていました。
ひらがなポスターを貼る
息子が遊ぶ部屋(リビングルーム)にくもん式のひらがなポスターを貼っています。日本のアマゾンで購入して海外発送してもらいました。
お風呂には、水で濡らして貼るタイプのお風呂用ひらがなポスターをはっています。
- 子どもがよく遊ぶ部屋に貼る
- 子どもの目線に貼る
- 子どもがポスターを見なくても気にしない
- 親がポスターで楽しく遊んでいるフリをする
ポスターの前で楽しそうに遊ぶフリをすると息子がよってくるので、その時にあいうえおの歌をうたったりしています。
日本語の絵本を読む
ベッドタイムでは、毎晩3~5冊の絵本を読んでいます。
幸い息子は絵本が大好き。毎晩好きな本を自分で選んでいます。私が3冊、夫が1冊読んでやっと寝るモードになります。
ベッドの時間が遅くなった時とか、疲れてもう寝たい時は正直めんどくさいんですが、息子が「絵本を読んで、読んで」と言ってくれるのも今のうちだけかなと思って、毎晩読み聞かせをしています。
絵本読んでーって言わなくなったら、ものすごく寂しいですし。
息子はこどもちゃれんじの読み聞かせコースについていた絵本が今でも大好きです。
日本語のアニメを一緒に見る
家には日本語のテレビをいれていないので、日本語の番組はDVDかブルーレイです。
DVDは、ちゃれんじの教材などのDVDなどは見れるんですが、日本の普通のDVDはリージョンコードのため見れません。
うちではプレステ4でブルーレイを見ています。
ブルーレイってものすごーく高いと思っていたら、アメリカのアマゾンではジブリのDVDはぜんぶ1枚16ドルです。DVDでも1枚13ドル。ありがたい!!
日本語、英語の両方入っています。あとボーナス映像とか日本語なので親の方が楽しんでみています。
日本語と英語のバイリンガルおもちゃ
息子がかなりハマっているのがアンパンマンおしゃべり絵本。
単語だけでなく二語文やちょっとしたクイズもできる絵本です。
日本語モードと英語モードがあるので、同じ絵を英語と日本語で覚えられるのが、英語と日本語を同時に覚えている息子にはよかったようです。
クイズは最初は一緒にしていましたが、そのうち息子一人でクイズもできるようになりました。
息子は、この絵本で二語文を聞き始めてから、二語文を使うようになりました。
バイリンガル家庭にあると助かるおもちゃです。
ひらがな探し遊び
ひらがなの形に見慣れていると、ひらがなの読みが覚えやすくなります。
くもん式のひらがなポスターとひらがなカードを使って「ひらがな探し」をよくします。
ひらがなカードを1枚選んで、そのカードのひらがなをポスターの中から見つけるという簡単な遊びです。
例えば「り」というカードをえらんで、
「り」はどこにあるかな?この中から探してね。
と「り」を探すゲームです。
最初は、全部のひらがなの中から探すのは大変なので、「ら行」をさしてこの中にあるよとか、「いきしちにひみいりい」の中にあるよと上から2番めの文字列を指します。
「り」は「リンゴのり」だよ。というヒントを出すときも。
見つけたときはガッツポーズで喜んでます。
モノの名前をひらがなで書いて貼る
とけい、つくえ、いす、でんしゃ、まど、かべなどひらがなで書いて部屋に貼る。
これはまだしていませんが、家の中で「ひらがな」を見る機会が増えるのでぜひやりたいです。
ひらがなと英語の両方を書くか、ひらがなだけにするか考え中です。
あいうえおの歌をうたう
Youtubeで見つけたあいうえおの歌を、時々息子に歌って聞かせています。ポスターの前でひらがなを指しながら歌ったり。
思いついたように遊びの途中でくちずさんだり。
ときどき息子も一緒に歌ったり、くちずさむようになりました。まだあいうえおの順番はめちゃくちゃですが、よしとします。
歌だと楽しく自然に覚えるのでぜひ試してみてくださいね。
2.ひらがなの読みを覚える(4歳、5歳)
息子がほぼアルファベットを覚えたあとに、ひらがなにも興味を示し始めたのでひらがなの読みを教えています。息子の場合は、4歳と10ヶ月ぐらいからです。
ひらがなポスターのことばさがし
先生の真似をするのが大好きな息子。先生役ばっかりしてます。
ひらがなポスターの前で
息子:「い・ぬ」はどこかな?
私:「いぬの”い”は、”あいうえお”の中かな?」
いやいや、私じゃなくて君が探すんだって!と思いつつ、とわざとらしく話しながら探しています。
本当は私が「い・ぬ」はどこかな?といって息子が探してくれるのが理想なんですが。
無料のひらがなアプリ
ひらながの読みを覚えるのにすごく助かっているのが実は無料で使えるひらがなアプリの「もじあそび 子供向け無料知育アプリ 3歳向けひらがな文字練習」です。

ひらがな遊びができる6つのゲームが入っています。
2つのひらがなをならべてそのうちの一つを探す「あいうえおゲーム」やしりとりで言葉をつなげる「しりとりゲーム」、単語をつくる「もぐらたたきゲーム」など。
このアプリの良いところは、間違えたときのキャラクターのぐーびーのすっとぼけた表情とリアクション。
息子はいままで間違えることに抵抗があって、難しいと思うことは自分からしなかったんですよね。
だけど、このアプリだと間違えても楽しいようでゲラゲラ笑いながらやっています。
間違えても大丈夫と学ぶのも大切なこと。
最近はわざと間違えることもあるぐらいなので、ちょっとそれはそれで困ったものですけど。
我が家では、息子用に安い7インチのタブレットを買って、息子用のアプリだけをいれています。
ちなみに最初にいれたアプリは4つだけ。
- ぐーびーシリーズのアルファベット
- ぐーびーシリーズの数字あそび
- ピタゴラン(仕掛けをつくる知育系のゲームアプリ)
ピタゴランは無料版だと広告が頻繁に入るのがイマイチですが息子は気に入っています。
数字あそびは有料版にアップグレードして使っています。コレはよくできているアプリです。
3.ひらがなの書き方を覚える(4歳、5歳)
アルファベットの書き方もまだあやしいので、書き方練習は息子がしたい時だけにしています。
繰り返し使える消せる練習帳
ホワイトボード用のマーカーを使うと、何度も書いて消せるひらがな練習帳を使っています。
消せるドリルは保育園でもしているようで、息子はよく先生役をやっています。最初に本人がなぞり書きをして、その後に私や夫にすすめています。
最近は、ぬいぐるみや飛行機のおもちゃを相手に保育園ごっこをしています。もちろん先生は息子。
で私がぬいぐるみにマーカーをもたせてひらがな(ぬいぐるみの名前とか)を書いています。ホントは息子に書いてもらいたいんですが。
マーカーで書いて消せるのが楽しいみたいで、いくつかあるひらがな練習帳のなかでもこればかり使っています。
アプリのなぞり書きゲーム
先に紹介したぐーびーのもじ遊びアプリの中の一つ、なぞり書き。
ひらがなを書き順にそってなぞりながら風船を割るといいうゲームです。
風船をわることに夢中になって、何を書いているのかは分かっていない様子なのですが、書き方を覚えるのによいゲーム。
息子本人はイマイチすきじゃないゲームなので、息子が好きなゲームを2つしたらなぞり書きを1回やるというように、好きなゲームの間にいれて遊ばせています。
アルファベット用のアプリでも同じ練習ができるので、家庭でのアルファベットの書き順練習にも役立っています。
4.ひらがなを繰り返し練習する
なんとなくひらがなを覚えたら、その後は繰り返し練習が大切。
今ではいろいろな楽しくひらがな練習ができる教材が無料でたくさんあるので、子どもに会った教材も探しやすくなりました。
楽しく覚えられるような工夫がたくさん。いい時代になってますよね。
日本語学習モバイル教材
日本語学習モバイル教材は、特別支援教育のための教材のサイトにある日本語学習教材です。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの練習ができます。
その他「すぐに使える!プリント+ビデオ教材」でも国語、算数、生活の中からレベル別に教材を検索できます。
ちびむすドリル(幼児の学習素材館)
幼児から中学生までの学習プリント教材のサイトです。ひらがな練習プリントやカードをダウンロードできます。
点つなぎや迷路などもあって学習プリントならこのサイトですね。
ポプラ社のぜんぶできちゃうシリーズ(ひらがな)
ひらがな練習帳はいくつか持っていますが、おすすめはポプラ社のシリーズ。
このポプラ社のシリーズのよいところは、「あいうえお順じゃない」ところ。ひらがなを覚えるのに、あいうえお順にこだわる必要はないですから。
おぼえやすい字から覚えたり、子どもが好きな字から覚える方がすんなり覚えます。
文字を書くだけでなく、文字の形をみつけるクイズもあります。1ページに載っている文字もすくなくて、息子も簡単にできるので教えやすいし使いやすいです。
ポプラ社のぜんぶできちゃうシリーズはアプリもあるのですが、海外からではアクセスできませんでした。
うんこひらがなドリル
あのうんこドリルのひらがな版です。子ども心をくすぐる「うんこ」が大活躍。息子にはまだちょっと早いので、来年ぐらいに大活躍しそうです。
子供の好きなキャラクターの本
あいうえお電車辞典
電車の絵本シリーズのひとつの電車をテーマにしたあいうえお辞典。このシリーズの絵本が大好きな息子のお気に入りの本です。
すきな絵本なので、文字をよむ練習になっています。
アナと雪の女王 ひらがな
エルザが大好きの息子。アナ雪のキャラクターグッズに目がありません。釣り竿すらアナ雪ですから。
このドリルはエルザにかっこいいところを見せたいのか?息子もやる気をみせています。
その他にも電車や乗り物系のひらがなの本や、ディズニーキャラクターのひらがなドリルなどたくさんあります。
お子さんの好きなキャラクターのひらがな練習帳をさがしてみてくださいね。
海外で育つ子供のひらがな学習まとめ
英語と日本語を同時に覚えている息子のひらがな学習法を紹介しました。
息子は、10日でひらがなマスターしました!という短期集中型というより、マイペースで一つ一つ覚えるタイプです。
息子が「ひらがなを覚えたい、日本語たのしい!」となるように、無理強いはせずに、できるだけ遊びの中にひらがなを取り入れるようにしています。
- ひらがなに慣れる
- ひらがなの読みを覚える
- ひらがなを書く
- 繰り返し練習する
このうち、今はひらがなに慣れることと読みを覚えることを中心にしています。
息子を見ていると、ひらがなを書くのは、もう少ししっかりと線を書けるようになってからの方が早くできそうです。
もうすぐ5歳になる息子の今年の目標は、「ひらがなの読みをおぼえて簡単な絵本がよめるようになる」こと。
これ、息子の目標じゃなくて私の目標かも。
家庭での日本語学習、これからも工夫しながら頑張って続けたいと思います。
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では、今日はここまで。
Have a good day!
有賀透子